マクハルが得意としないタイヤ

とても素晴らしいタイヤですが、残念ながら今のマクハルでは完全に空気漏れを止めることはできません。

ロードバイク
VELOFLEX Corsa EVO TLR

施工直後は止まるのですが数日後に側面から漏れ出します。

マウンテンバイク
Mitas TUBELESS SUPURA CRX LIGHT COMPOUND SCYLLA

施行直後から漏れを止めることはできませんでした。

マクハル施工してもタイヤ側面から空気漏れを止めることが出来ません。
おそらくコットン系の側面からの漏れで一旦は止まっても必ずこのように再発します。
このタイヤはシーラントの液体が内側に存在することを前提に漏れを防いでいると思われます。
このタイヤに共通していることはタイヤ表面の繊維質にマクハルが浸透してしまい、施工後にマクハルを剥がすことも困難になります。

有限会社フジチカ 2023年9月

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マクハル施工にCO2ボンベを使うとどうなるのか?

マクハルの半分は水でできております。CO2が混ざるとタイヤの中の水と反応して、一瞬で炭酸水ができ、乳白色の柔らかいスポンジ状に固まってしまいます。
こうなると本来の膜を張らずTUBELESSCUEで修理することもできません。

下の写真はマクハル施工時にCO2ボンベでビードを上げ、マクハルを抜き取ろうとしましたが、抜き取れなかったためタイヤを外した時の写真です。マクハルが固まっていました。この状態になると水で流したり、パーツクリーナーで拭き取ってもマクハルを剥がすことはできません。

剥がすには風通しの良い日陰で2・3日完全に乾かしてください。表面が輪ゴム色になれば下の写真のように剥がすことができます。

 

マクハル施工後でも同様にCO2ボンベを使うとTUBELESSCUEで修理した個所が緩んで漏れが再発してしまいます。

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ドウシルの銅害と電食について

ドウシルを貼ったリムにリムテープを巻かずにラテックスチューブを使用しますと、チューブの接触面が溶ける銅害が起きることがわかりました(チューブに穴が開いてしまいます)。

ドウシルは必ずリムテープをセットにして使ってください。
なお銅はアルミとも相性が悪く、アルミリムに直接ドウシルを貼りますと電食が起きてしまいます(アルミが腐食します)。